【レポート】きくちさかえお産学講座 第1回「出産・助産の歴史」
update 2023/05/05
きくちさかえお産学講座『出産の社会デザイン学』
第3期が始まりました。
今回は、助産師4名、ドゥーラ3名、会社員1名、子育て支援者1名の9名で講座を進めていきます。
こうして、職種を超えてお産を学ぶことができるのは、自らが医療従事者ではなく、ニュートラルに訴求する立場であるからかなと思っております。
お産の研究を軸に、社会がどうなっているのかをそれぞれの目線で立ち位置を自覚しながら、自分はどんな社会を生きたいのか?どう生きていくのか?何を目指していくのか?6回の講座を通して少しでも気づきを得ていただけると嬉しいです。
<感想・意見>
・お産は文化や地域の中にあるのに、なぜ医療のカテゴリの中で語られるようになったのか。
・お産は今も戦前も国次第で、女性は社会の中で翻弄されていることを改めて感じた。
・出産によって落とすかもしれない命、産む人の死への受け入れ方が産婆の時代と現代とで違うこと。今は、出産によって自分は命を落とすことはないし医療側もそうさせない。それが医療化に進む要因ではないか。善し悪しではなく、わたしたちがこれからどう考えていくか。
・産むことが楽しいと思えたら、もっと産みたいと思う人は増えるのでは。
・お産は命懸けであることを、産む人たちに必要な時期に感じられるようにするにはどうすればよいか。
・自然な産み方の対極には自然に産めなかったという想いを持つ人もいる。これからどういう風に伝えていけばよいかを考えていきたい。
・妊娠後、身体づくりや出産のことを飛び越して、育休のこと、保育園のことを考える女性たち。地域やコミュニティづくりが欠けている。
・自分が感動するお産を、医療者だけでなく地域やコミュニティで実践するにはどうすればよいかを考えていきたい。
・産む世代の認識とお産は命懸けであることの乖離を埋めていくことが大事だが、それをどう伝えていけばよいか。